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スタッフ便り
・・・・最近のあれこれ・・・・
by T.S


  「豪雪」

 2月に入っても依然として水は出る気配がなく、雪掘りと水道の作業で忙しく、復旧作業まで出来なくなっている。雪は毎日のように降り続け、屋根の上に2メートル近く積もっている。雪掘りは自分の身長より高い雪の壁をスノーダンプで切り崩していくという感じである。学校の美術館の屋根と同じくらいにまで積もって、雪を下ろすにも下ろす場所がない。ユンボで屋根の庇の近くを掘って穴を作り、そこに屋根の雪を下ろしていく。ユンボとの共同作業である。民家6軒と美術館と体育館を一通り雪掘りし終えると、最初掘った家はすでに1メートル以上積もっている。再度民家を雪掘りして、ようやく一段落。1週間以上は雪掘りだけでかかってしまう。
 道の脇には3,4メートル近い雪の壁が出来あがっている。教員住宅に帰るにも、その壁をよじ登り、かんじきを履いても腰あたりまで雪に埋もれながら歩いていく。玄関は雪で埋まり、泥棒にでも入るかのように二階の窓から出入りする。他の家は玄関は雪の下に。2階の窓にも雪囲いをするぐらい積もっている。屋根に登るのも、雪と屋根との高さが同じなので登るというより、そのまま歩いて上がれてしまう。それで雪掘りをすると家は完全に隠れてしまい、屋根の庇だけが見えていて屋根の形をした雪の塊でそこに家があるというのがわかる。シベリアンハスキーのシルバーもさすがにまだ踏み固められていないところは埋もれてしまい、飛び跳ねながら、まるで雪の中を泳ぐように一生懸命歩いている。
 大池にはまだ春の気配はない。いつまで雪は降り続けるのだろうか。春がやってくるのが待ち遠しい。この半年近くが雪に埋もれている大池に私がやってきて、もうすぐ3年目になろうとしている。




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