HOME |No.1|No.2|No.3|No.4No.5No.6


スタッフ便り
・・・・最近のあれこれ・・・・
by T.S


「9月10日」
 8月15日、大地の芸術祭協賛イベント「インド・テラコッタ展」を開催するためにテラコッタの陶工ララ・パンディットさんが、続いて22日にはミゾラム舞踊団 子供8人を含む21人がミティラー美術館にやってきた。ララサンは今回で6回目の日本らしく少し日本語も話せる。現在、美術館2階の制作室でテラコッタを制作している。
 ミゾラム舞踊団は私が住んでいる教員住宅とワルリー・ハウス(池見屋)と呼ばれている所の二カ所に分かれて生活している。日本は全てが初めて見るものであるためか、マイクロバスで移動している途中にトイレに立ち寄り、手を洗う水がかざすだけで出るのを初めて見るらしく、何度も何度も手を入れたりしている。バスの中では太鼓に合わせて彼らの歌が響いて、この空間だけはミゾラムの世界に変わっている。
 彼らはものを覚えるのが早い。最初、自転車に乗れない人もいたらしく顔にたんこぶを作ったり体中に痣を作ったりしていたが、次の日には上手く乗りこなし、今では大池周辺を毎日自転車で駆け回っている。また、草刈り機のやり方を教えるとあっという間に使いこなして美術館周辺の草を全て刈ってくれて、草に埋もれていた感じの美術館が見違えるようになった。
 彼らが来てもうすぐ一ヶ月になる。もうそんなに経ったのかと思うほど時が過ぎるのを早く感じる。気が付けば、今日は満月である。




(c) Copyright 1996/2003 Mithila Museum. All rights reserved.