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スタッフ便り
・・・・最近のあれこれ・・・・
by T.S


「11月30日」
  ミゾラム舞踊団が帰国してもうすぐ一ヶ月が経つ。11月1日〜16日までと12月16日〜28日までの2期にわたり、東京・市ヶ谷にある高木盆栽美術館で特別展を開催する。その1期目の特別展のための搬入が彼らの帰国する前々日からで、何かとあわただしかった。そのため、ちゃんとお別れができなかったのは残苑だったが、無事31日成田から帰っていった。
 ミゾラム21人が帰ってしばらくは特別展のために東京にいたが、17日に久々に美術館に帰ると大池は明日にでも雪が降るのではないかと言うぐらい寒くなっていた。美術館には当然のごとくミゾラムの人たちはいないのだが、いやに美術館が静かに感じてしまい、ようやくだが帰国してしまったのでなと実感した。美術館には今ミゾラムが残していった竹馬や竹で作った鉄砲や駒、また機織りの一式等が二階の制作室で展示されている。この竹馬や鉄砲は実際に彼らが日本に来てから日本の竹を使って、ナマステ・インディア等で作ったものである。
 今、制作室ではララさんがナマステ・インディアの時に好評だった自転車に続き、今度は車を制作している。この車は制作室や展覧会などで今後公開される予定である。この車は今までにないようなテラコッタで新鮮な感じがするものである。

 先日、美術館前のグランドで(シルバーの)犬小屋やミゾラムが残していった木片等いらなくなったものを燃やした。焚き火をするのは小学校の時に何かの機会でやった時以来で久しぶりである。焚き火といえばやはり焼き芋をやらなくてはということで早速ホイルに包んで入れる。こういう焼き芋はなぜか格別においしいのである。が、考えてみると東京など町に行くとどこでも公園などで焚き火をすることができなくなっている。ということはもう焚き火などで作る焼き芋はなかなか食べることのできない貴重なものなのかもしれない。最近は石焼き芋を売る車(屋台ではないがみたいなもの)もしだいに見かけなくなっている。去年、神奈川の家の近くの通りを猛スピードで走り去る石焼き芋を一度見かけただけである。
 子供の頃、一月に家の近くの神社で「どんと焼き」を見に行って、帰り際に苦い(?)ような変な味のお餅をもらって食べた記憶がある。神社やお寺でも大きな所でない限りあまり文化行事(?)をやらなくなってきている(とはいってもやっているところは多々あるが)。今でも家の近くの神社で「どんと焼き」をやっているのかどうかは知らないが、もう一度その変な味のするお餅を食べてみたくなった。等々余計なことを考えながら、どこでもそうなのだが周り一帯を全部燃やさないように気を付けながらの火遊びである。なにせ、ここは燃えるものだけは周りに山のようにあるので。ようにではなく山が・・・。




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