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野菜づくりノート
・・・・大池の畑から・・・・
by H.O


2003年6月〜7月


 野梅雨どきは草がよく伸びる。スベリヒユが畑の土を隠していく勢いは野菜の生長を遙かに越えていて、朝の草取りを雨天延長しているうちに、手に負えなくなってきた。土の乾き具合を見ながら、ジャガイモの土寄せ(2回目)、里芋の土寄せ(1回目)、枝豆の土寄せ(2回目)を終え、周囲の草をできるだけ取っていく。なす、キュウリ、ピーマンは少しずつ実をつけ、トマトも青い実を重そうにつけて、まだ上へと伸び上がっている。
カボチャににたズッキーニの花は黄色が濃く山吹色に近い。今年は黄色い実をつける種をまいた(いままでは緑色のもの)ので、楽しみにしていたら、垂直の茎から斜め上方に鮮やかな黄色で先端に花をつけたまま、あの形で伸びてきて、畑のその場所だけやけに明るいように見える。
雨の晴れ間の陽光には魔力があるのかと思われるほどで、緑を際だたせ、実ものの野菜たちを太らせる。
片手に手一杯だったツルなしインゲンの収穫が、晴れた翌朝にはボール一杯なる不思議。毎日違う顔をしている畑に声だけかけて出かける日が多いこの季節だ。




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