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2007年日印交流年の3月の音楽舞踊公演として、この度、インド政府文化交流評議会ICCRが、インド古典音楽の巨匠、シヴクマール・シャルマ氏のグループを派遣して、全国4箇所で公演を行いました。


*NPO法人日印交流を盛り上げる会は当公演に協力しています*



サントゥールコンサート

 最高のサントゥール奏者として世界的に有名なシヴ・クマール・シャルマ氏が、ICCRに派遣され、6年ぶりに日本で公演することとなりました。天才奏者として北インド音楽家の最高峰に位置するシャルマ氏は、紀元前よりカシミール地方の民族楽器であったサントゥールに独自の改良を加え、独特の音世界を創出しました。一瞬のインスピレーションの内に織り成される「即興演奏」、自然と共鳴する美しく繊細な北インドの音楽を堪能する、至福のひとときを与えてくれることでしょう。
 今回新潟、神戸公演ではパンディット・シヴクマール・シャルマ氏と若手音楽家として活躍する息子さんのラフル・シャルマ氏との親子による2台のサントゥールの共演を、名古屋公演、東京公演ではシヴクマール・シャルマ氏の音楽の真髄をじっくりと堪能することができます。各公演で演目を変えて演奏していただく予定で、4日間サントゥールの魅力を余す事なくお楽しみいただけます。


インド古典楽器 サントゥール(Santoor)
 サントゥールは古代インドの聖典リグ・ヴェーダの時代に起源を持ち何世紀もの間、インド北部カシミール地方で演奏されてきました。スーフィアナ・モシキ(神秘主義の献身的な歌を中心とする音楽様式)の中で歌い手の伴奏楽器として、又時にはソロとして演奏されてきました。

 元来シャタ・タントリ・ビーナという名で知られ、その意味は 100(シャタ)弦(タントリ)琴(ビーナ)を表します。またサントゥールという名は、後にペルシア人によって与えられたと言われています。同様の楽器は世界中に見ることが出来、例えば中国のヤンチン、ギリシアのサントゥーリ、ヨーロッパのハンマーダルシマ等があります。サントゥールはクルミの木で作られた先の曲がった2本のバチで演奏され、その様々な音色効果はピアノやハープを思い出させます。
 そして現代の巨匠、シヴ・クマール・シャルマ氏が成し遂げた、北インド古典音楽界へサントゥールを導入するという改革により、より広範囲な表現力を持つようになりました。


■サントゥールという楽器をキーワードとして
 弦を叩く素朴な打弦楽器は、トルコの「カヌーン」、中国の「揚琴」、インドの「サントゥール」のように発展し、ピアノの前身である「チェンバロ」になる。ピアノは1音が透明で安定することで和音が可能となり、壮大な音楽へと道をひらく。
 それに比べてサントゥールは、自然と一体となる宇宙観の哲学から、風が草木を楽器として奏でる地球の詩(うた)のように、微細な美しい音を求めた。シヴクマールの奏でる音は、神秘的で奥深さを持ちながらも、中東的な哀愁や宇宙の彼方に広がる壮大さと、僧侶たちのお経のような異なった音のざわめき、深遠さが心地よい。癒しの音楽とも言われる理由がそこにある。


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出演者プロフィール


パンディット・シヴクマール・シャルマ(サントゥール)
 シヴ・クマール・シャルマは、1938年インド北部カシミール州ジャンムーに生まれ、著名な音楽家だった父ウマシャドット・シャルマのもとで、幼少より声楽とタブラの英才教育を受けた。
 ほどなくサントゥールを学び初めたシャルマは、長い歴史を持ちながら当時はもっぱら歌の伴奏用であったこの楽器の、新たな可能性に着眼した。すなわち彼は、サントゥールの音域を3オクターブまで増やし、フレットの数を増やすなどの改良を加えることによって、楽器自体の表現力を飛躍的に拡大し独自に編み出した新奏法をふんだんに取り入れることによって民族楽器としてのサントゥールを古典楽器の代表にまで高めたのである。しかも古典の世界に留まることなく、絶え間ない研鑽によって清新な息吹を吹き込んだ彼特有の華麗なスタイルは、世界中で絶賛され、今、最高の人気を誇る所以である。

○1955年にボンベイでデビューして以来、インドはもとより、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなど世界各地に招かれて演奏を重ねる。
○1968年には、アルバム「CALL OF THE VALLEY」でインド・グラモフォンのプラチナ・ディスクを受賞。世界中にその名が広く知られる所となる。
○その他、サンギート・ナタック・アカデミー賞をはじめ、国際的な数々の賞を受賞。
○また、映画「リトル・ブッダ」(1993年イギリス/フランス映画・ベルナルド・ベルトリッチ監督)の中で、1シーンに挿入曲として氏のサントゥールが流れ、その優美な曲調が作品に美しい効果を添えている。

 世界各地でのホールを揺るがさんばかりの反響を呼んだ数々のコンサートは伝説的でさえあり、まさに天才の名に恥じることのない名演奏家である。
 2001年1月、インド大統領より、「パデゥマ・ビブシャン=国民栄誉賞」を授与される。

ラフル・シャルマ(サントゥール)
 12才の頃から、父シヴ・クマール・シャルマの下でサントゥールを学びはじめ、24才でデビュー公演を果たした。父から受け継いだその豊かな才能によってわずか2年も経たないうちにラフルはインドの若い世代のミュージシャンを代表する存在にまでなり、現在はインド国内に留まらず国際的な音楽家として幅広く活躍している。
 父シャルマの精神を受け継いで、古典のスタイルの革新と、様々な実験的奏法へのあくなき好奇心に溢れており、映画音楽の監修や、サントゥールを取り入れた現代音楽の作曲活動においてもリチャード・クレイダーマンと共演のCDを製作するなど、大きな成功を収めている。

■ヨゲーシュ・サムシ(タブラ)
<<現在英文のみのプロフィールとなっております>>
Yogesh Samsi is one of those rare tabla players whose reputation has been built on his consummate artistry in both fields of accompaniment and solo playing. The son of the renowned vocalist Pandit Dinkar Kaikini, Yogesh Samsi was initiated into tabla by his father at the tender age of four, and later received guidance under Pandit H.Taranath Rao. However it was under the gifted tutelage of the legendary Ustad Alla Rakha that Yogesh received intense training for twenty three years and, matured into a fine young tabla player.

Yogesh has accompanied almost all the top ranking instrumentalists and vocalists and dancers of India, including Ustad Vilayat Khan, Pt Dinkar Kaikini, Pt Bhimsen Joshi, Pt Shivkumar Sharma, Pt Hariprasad Chaurasia, Ustad Amjad Ali Khan and Pt Birju Maharaj. Apart from accompaniment Yogesh has performed numerous memorable solo performances in India and abroad. He has also had the privilege of accompanying his teacher Ustad Alla Rakha and his son the great maestro Ustad Zakir Hussain in their solo performances.

Besides performing Yogesh has a sound scholastic approach to the subject and has taken several successful workshops in world music centres in India, U.S.A, U.K, South Africa and Japan. He is also a highly respected teacher, creating a syllabus for learning tabla designed specifically for teachers in the West, an initiative which is sure to have great benefits for the advancement of tabla worldwide. Yogesh has also worked on an instructional CD-Rom about tabla which is now available for students.

With the growing influences of modern and fusion music, Yogesh Samsi strives to keep up his revered Guru's word of preserving the tradition in the presentation of tabla solo.


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公演日程




月日
会場

出演
3月23日(金)
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
(午後6時開場/午後7時開演)
新潟
シウ゛クマール・シャルマ
ラフール・シャルマ
3月24日(土)
神戸市東灘区民センター・うはらホール
(午後6時30分開場/午後7時開演)
神戸
シウ゛クマール・シャルマ
ラフール・シャルマ
3月25日(日)
名古屋能楽堂
(午後1時30分開場/午後2時開演)
名古屋
シウ゛クマール・シャルマ
3月26日(月)
浜離宮朝日ホール
(午後6時開場/午後7時開演)
東京
シウ゛クマール・シャルマ

新潟、神戸公演ではパンディット・シヴクマール・シャルマ氏と息子ラフール・シャルマ氏との共演、そして名古屋、東京公演ではパンディット・シヴクマール・シャルマ氏のソロ演奏、また各公演違う曲を演奏してくださいました。




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チラシ

公演チラシのイメージ写真

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お問い合わせ


公演についての問い合わせは
NPO法人日印交流を盛りあげる会事務局まで

新潟県十日町市大池 ミティラー美術館(月見亭)内
TEL:050-3415-7225 / FAX:025-752-6076
Mail:info@mithila-museum.com


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主催等

主催
インド大使館、ICCR
後援
(財)日印協会
協賛
私たちも「インド祭」を応援しています!
協賛
関東インド人会、江戸川インド人会、東京ベンガル協会、インドセンター、バンクオブインディア、ステートバンクオブインディア、 ニューインディア保険会社、(有)アパメックス、シャンティ紅茶、新宿中村屋

インドレストラン:アショカ、ゴングル、モティ、マハラジャ、マハッタ、ムンバイ、シディーク、シタール、リトルインディア、コストリ

IEO国際交流団体、NPO日本語で行う日本-インド間事業を支援する会、レインボー国際協会、出帆新社、ブルーロータス、(社)横浜インド商協会、横浜ムンバイ友好委員会、横浜インドセンター2008年度設立協議会、横浜インド文化交流委員会、(財)北方文化博物館、新潟インド文化交流会、徳聖寺、(株)佐藤重機建設、オートログ木香里、(有)信越環境、インド料理プージャ、インド料理ナタラジャ、関西日印文化協会、壷阪寺、芦屋インドレストランシャンティ(順不同)
協力
NPO法人日印交流を盛り上げる会




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